変わる想いを貴方に捧げる

···四兄妹

「あら、お兄様方。
ご無沙汰いたしております。」
「えっえーっ、お兄様・・方？」
「煩い！！」
「‥‥あっ、すみません。」
「拓真お兄様、鈴音を虐めないで。」
「ふん」
「拓真やめとけ。」
「初めまして晶の真ん中の兄
　浅野　蒼真です。
　こちらは、三男で拓真です。」
「はっ、初めまして
海堂　鈴音です。
晶さんには、とてもお世話になっています。
あのー、先程は、煩くしてすみません。」
と、拓真さんに頭を下げると
拓真さんは
「ああ？ああ。」
「鈴音ちゃんは、拓真が
怖くないの？」
「えっ、拓真さんが？
ああっと、怖くありません。
だって、晶さんのお兄さんだから。
私は晶さんが大好きですから。」
「私も鈴音が好きよ。」
「うふふっ」
二人が笑いあっていると
「ほぉう。」
と、声がした。

そちらをみると
入り口のドアにもたれた男性が・・
「拓真が怖がられないとは。
拓真もまだまだ、だな。」
と、言った。

「あっ、和真兄様！！」
と、晶さんは、それはそれは
この世のものではないほどの
美形の男性に飛びついていった。

「晶、久しぶりだな。
元気にしてたか？」
「本当に。
でも、私の同行はお調べ済みでしょう。」
「うん？まあな。
そんなことより、彼女はよいのか」
「あっ、鈴音。
この人が、私の一番上の兄、浅野　和真よ。」
「ええっ、晶さんて、何人兄妹なんですか？」
「あっと、四人兄妹よ。
長男の和真にいさま、27才。
次男の蒼真にいさま、26才。
三男の拓真にいさま、25才。
浅野三兄弟
と、私、晶24才。
みんな年子なの。」
と、言うから
「あはは、すごいっ！！」
と、笑うと
四人は顔を見合わせていた。