変わる想いを貴方に捧げる

···晶、蒼真、拓真


和真兄さんが、出て行ってから
「えっ、和真兄さん···が?」と、晶。
「マジで?」と、蒼真。
「・・・・・」と、拓真。

どう言うこと?
女に興味を持つような人ではない。
確かに三人の兄達の中で
鈴音を大事にしてもらえたら
と、思っていた。

でも・・それは、蒼真兄さんかな?と。

だけど、一番あり得ない和真兄さん?
・・・・なんて。

「でも、でもさ、あの和真兄さんだよ。」
と、晶。
「確かに、和真兄さんは、
女に不自由をすることはない。
それに、女に優しくするなんて
あり得ない
欲を出したら
同じ部屋にいるのも嫌う人だ。
まして、
女を送ったり
心配したりするなんて・・・・」
と、蒼真も考え込む。

「だが、兄貴は本気だと思うぞ。」
と、拓真。

そう拓真兄さんの言葉が
一番しっくりするけど
一番あわない。
三人は、しばらく様子を見ることにした。

晶は、いくら兄で
とてつもない力を持っていようが
鈴音を傷つけたら
私のあらゆる手を使ってでも
兄を排除すると
晶は、心に刻んだ。
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