変わる想いを貴方に捧げる
☆☆7☆☆

···心無い謝罪


次の日の仕事が終わり
晶さんは、秀斗先生を手伝っていたので
先に帰ることにした。
「晶さん、秀斗先生
お疲れ様でした、お先です。」
「「鈴音・鈴音ちゃん、気をつけて
帰るんだよ」」
と、二人に見送られて
本当に仲が良い!!

クリニックを出て少し歩くと
「鈴音。」
と、呼ばれた。
振り向くと由季斗が立っていた。

私は、言葉もなく見ていると
由季斗は、近づいてきて
「鈴音、すまない。」
と、言った。
「それは、何に対しての謝罪なんですか?」
「そっ、それは、全てに」
「そうですか?
気がすみましたか?
では、これで。」
「鈴音っ、せっかく来たのに
そんな言い方ないだろう?!」
「何がですか?
あなたが勝手に来たのでしょ!!
私は、会いたくもなかった!!
それに、あなたに私の何がわかるのですか?
彼氏だと思っていた人に
ずっと騙され続け
姉みたいに慕っていた従姉にも
騙されていて、二人で笑っていたのですか?
気付きもしないとでも!!」
「そっ、それは・・
ただ、あや・・伊野さんは
悪くないんだ、俺が」
「もう、いいですか?
あなたは、もう気がすんだでしょ!!
二度と私の前に現れないで下さい!!」
「鈴音、俺のことはいい。
絢を許してやってほしい。
絢は、苦しんでるんだ。」
と、言っている由季斗を無視して
歩き始めると、腕をとられて
「おいっ、待てって!
話し・・を·····

「りおん。」
と、別の方向から呼ばれて
そちらに目を向けると
和真さんが白のベンツに
身体を預けてこちらを見ていた。
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