変わる想いを貴方に捧げる

···和真さんの家


「えっ、和真さん?ここは?」
「俺の住まいだ。」
と、地下に車を止めて
降りると助手席をあけて
私に手を出すから
思わず手をとったけど
「どうして?」
「ん?鈴音に知っていて欲しかったから。」
「????」
鈴音は、和真さんに肩を抱き寄せられて
地下から、エレベーターに乗せられた。

エレベーターは、どんどんあがって行き
止まったのは最上階だった。

その階には玄関が二つだけ。
「向こうは、蒼真が住んでる。」
と、いいながら
カードキーでドアを解除して
玄関を身体で押さえて
私に入るように進める。

えっと・・
と、思いながら
玄関に入ると·····

玄関は、何畳あるの? 凄く広い
天井からつながる収納ボックス
黒を貴重におしゃれな造り。
玄関から部屋までの廊下も綺麗で
ダウンライトで足元を照されている

ドアを開くとリビングになっていて
20畳ほどあり
上質なソファーセット
大きな窓、きれいな夜景
鈴音は、目をキラキラさせて
夜景をみていた。

玄関が開く音がして、
廊下からバタバタと音がして
兄さん!!と リビングのドアが開いて
「えっ、鈴音ちゃん!!」
「あっ、お邪魔しています。」
「うるさいぞ、蒼真。」
「あっと、ごめん。
夕飯をどうしようかと。」
「鈴音、ピザで良いか?」
「いえ、私は帰りますから。」
「無理だ。帰さない。」
「えっ、何?何かあったの?」
と、蒼真さんが心配していたから
今日の出来事を話した。
「兄さん」
「ああ。」
二人は、一言、二言で
通じたみたいで
「鈴音ちゃん、ピザ注文してくるね」
と、言って蒼真さんは出ていった。
「あっ、蒼真・・さん・・!!」
「クスクスっ、鈴音、あきらめろ。」
「またっ、和真さん
   直ぐに、面白がって。」
< 32 / 131 >

この作品をシェア

pagetop