変わる想いを貴方に捧げる

···全てゴミへ


私は寝室を出て
ゴミ袋を取り出して
自分の物が置いてある
風呂場、トイレ
玄関、リビング・・・
次々に私物をゴミ袋に入れて行く
キッチンのお揃いの物も
自分の物は全ていれ

寝室のクローゼットからも
置いていた服など取り
次々にゴミ袋へ。

「なに?煩い。」
と由季斗が目を擦りながら
こちらを見た
「悪かったわね!!!
でも、私が文句言われないと
いけないの?」
「ええっ、鈴音!!」
「ううん、ゆき・・と・・?」
と、絢ねぇの声に
はっとした由季斗は、
絢ねぇを隠そうとしたが
私は、わざと寝室のドアをバン!!
と閉めゴミ袋を一度おいて
由季斗にもらった指輪と
合鍵を由季斗のゴミ箱に投げ捨て
ゴミ袋を持ち由季斗の部屋を出た。

持ち出したゴミをゴミ捨て場において
直ぐに晶さんに電話した。

「どうした、鈴音?」
「晶さ~ん、終わりました。」
「えっ、なに?何かあったの?」
「私の従姉と浮気してました。
なんなんですかね」
「はあ!!バカなのその男。
鈴音、そんな男なんか忘れな
屑だよ、屑。」
「はい、でもトラウマになりそう。」
「あはは、トラウマになんか
させないから!!
鈴音、いまからおいで。」
「えっ、秀斗先生は?」
「あっ、秀斗?秀斗は追い返すから
問題ないよ。」
「えっ、追い返すのですか?
でも、行きます。行かせて頂きます。
家に来られてもいやだから。」
「そうだよ。
ママに電話しておきなよ。」
「はい。では後で。」
と、話して
ママに電話して
「由季斗と絢ねぇから
連絡あっても私の話をしないで。
今から、晶さんの所へ行って来るね」
と、話した。

ママは、
「よくわからないけど
   鈴音がそう言うなら。」
と、言ってくれた。
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