変わる想いを貴方に捧げる
☆☆11☆☆

···倒れる


由季斗とカフェを出て
由季斗が
「途中まで送るよ。」
と、言ってくれたが
住んでいるとこが違うし
説明するのが面倒で
「いいよ。」
と、言っていたら
回りの人達がザワザワと・・
何事かと、由季斗とそちらをみると・・
「・・鈴音、あの人?・・」
そう、私が先程話した
お付き合いすることになった人
「‥‥‥かず‥‥ま‥‥さん‥‥」
和真さんは、それは、それは綺麗な
女性と二人で立っていた。

その女性は、和真さんの腕に
そっと手をのせていた。

なに?撮影かなにか?
カメラどこ?
スッゴいね、まさしく
美男美女?

回りの人達のざわめきを
聞きながら
本当に‥‥と思っている
私がいた。

「行くぞ、鈴音!!!」
と、由季斗に手を引かれ
「‥ゆっ‥ゆきと!」
と、呼ぶが
由季斗は、ずんずん歩いて行く
「ゆっ、由季斗‥速いっ」
「あっ、ごめん。
   大丈夫だったか?」
「‥‥うん、あんな美男美女が
いるんだね」
「バカ、鈴音。
お前、自分がどんな顔しているか
わかってるのか」
「‥‥えっ、顔‥‥‥」
由季斗は、思わず鈴音を
抱き締めた。

鈴音の体に一瞬力が入ったが
鈴音は、自分の顔に触れ
自分が泣いているのに
気づくと
そのまま気を失った。
「鈴音っ、りおん!!」
と、由季斗は呼ぶが
鈴音からの返事はなく
由季斗は、鈴音をだきあげて
タクシーに乗り
鈴音の実家に連れて帰った。
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