変わる想いを貴方に捧げる
☆☆14☆☆
···まだまだ青いな
プチっ・・・
「拓真様でいらっしゃいますか?」
「······王さん?!ご無沙汰しています。」
「お聞きになって
いらっしゃいますね?
結構。ご兄弟が仲の良いことで。
そこで、私(わたくし)から
ひとつ、拓真様にお願いが
ございます。」
「何か?」
「まあ、よいでしょう。
晶様の警護をお願い致します。
こちらの精鋭を送り込んでも
宜しいのですが、それでは、
浅野組にも迷惑でしょうから。
いかがですか?
私のお願いでは
お嫌でしたら
こちらから派遣いたします。」
王さんを怒らせるのは得策ではない。
「いや、申し訳ありません。
浅野組でやります。
ご配慮ありがとうございます。」
「拓真様、おわかりでしょうが
晶様に何かございましたら
総帥が動かれることになります。
何卒宜しくお願い致します。
それから、晶様の大切なご友人様の
海堂様には、私の部下を何名か
送り込んで、交替で警護を
させております。
燐様ですかね
何かを仕掛けてこないか
不明でございますから。」
「鈴音にまで?
ありがとうございます。」
「いえ、全ては晶様の為でございます。」
と、言って王さんは
電話を切った。
俺は、まだまだ青いな。
直ぐに組長(親父)に
内容を伝えた。