変わる想いを貴方に捧げる
···由季斗
由希斗・・・
俺は、沖縄に降りたった。
平日なので、絢は仕事中だろうから
夕方まで待ち
会社の前で待ち伏せした。
住んでいる所も
わからなかったから。
夕方、6時過ぎた頃
一人女性が会社から出てきた。
絢だ。
だが・・絢の身体は・・
「・・・・あ・・やっ・・」
と、由希斗が言うと
絢は、立ち止まり
ハッとした顔をしたが
由希斗の顔がみるみる内に
涙でいっぱいになったので・・
「もう、なんで由希斗が泣くのよ!!」
「だって!!」
と、いいながら絢に近づき
絢をそっと抱き締めた。
それから
「ごめん。ごめんっ、本当にごめん。」
「もぅ、それっ、何に対して?」
「無理やりあんな事をした事と
直ぐに来れないへたれだった事と
色々。」
「沢山あるけど、三回しか
謝ってもらってないよ」
「絢、愛してるんだ。
だから、
伊野 絢さん、俺と結婚して下さい。
この子ともども、きっと幸せにします。
誓います。
二度と間違わない。
手離さない。だから・・・」
「・・・・・・・・・・」
「‥‥‥あやっ‥ダメ?いまさら?」
と、言うと
絢は泣きながら
「‥‥遅いよっ」
と、言うから
由希斗は、もう別の人?と
おもっていると
「来るのが、遅い。
一人で心配だったんだから
不安だったんだから」
「絢っ、それって?」
「私も忘れられなかった、由希斗を
‥‥‥アイシテルノ・・」
「良か‥‥っ‥た‥
本当に遅くて誰かのものになって
しまったかと。
では、プロポーズの返事は?」
「もう、絶対に離れないよ?
それでも、いいの?」
と、言われて
なんども、頷く俺に絢は
「宜しくお願い致します。」
と、言うから
由希斗は、その場で
絢にキスをした。
それも濃厚な。
慌てたが、もう遅くて
会社でも有名は話になって
東京まで行き届いていた。