変わる想いを貴方に捧げる
☆☆15☆☆
···良かった
翌日鈴音は、
由希斗と絢を迎えに空港に向かった。
朝いちで帰るつもりでいたが
空席がなく夕方になったらしい。
鈴音は、絢に会うことに
緊張はあったが
それでも会って祝福したかった。
空港について待っていると
由希斗と少しお腹がふっくらした絢が
出てきた。
鈴音は、絢の姿を見て
涙が溢れた。
絢も鈴音をとらえて
走ろうとするのを由希斗に
止められて、ゆっくり近づいてきて
二人は抱き締めあった。
「····絢ねえっ···おか·····えりっなさい····」
「りおんっ····ごめん····ねっ····ごめん···」
鈴音は、首を左右に降りながら
「良かったっ‥‥本当に‥‥良かったっ」
と、言うと絢はうんうんと頷いていた。
由希斗は、そんな二人を
微笑みながら見ていた。
「絢ねえ、きついよね
早く帰ろう。
菊乃おばちゃまも邦おじちゃまも
待ってるよね。」
と、言って歩き始めると
『海堂サマ、アブナイ』
と、男性の声に
鈴音は、わたし?と思って
廻りを見回すとフードを被った人が
鈴音に向かってきた。
もう少しでぶつかる!!
キャー!!!と、思っていると
フワッと良い香りと共に
鈴音は、身体事包み込まれた。