変わる想いを貴方に捧げる

···触るな


「····かず····まっ····さ·····ん」
「まったく、俺は走らせるのも
ハラハラさせるのも
鈴音、お前だけだ。」
と、言われてる中・・・

「「兄さん!兄貴!」」
と、蒼真さんと拓真さん。

拓真さんは、フードを被った人の腕を
拘束した。

それと・・
後知らないスーツ姿の男性が二名

一人は、男性の腕を後ろに拘束して
日本語ではない言葉で
蒼真さん達と話しをしている。

もう一人は、電話でこれまた
日本語ではない言葉を話している。

由希斗と絢ねえの姿をみると
絢ねえを由希斗が
抱き締めているのを見て
ホッとしていると。

私を包んでいた
温かい身体が
ズルズルと下がっていく
「兄さん!!」
「兄貴!!」
「***和真サマ**」
「キャーッ」
と、絢ねえ。
「おいっ、おい!!!」
と、由希斗。

何がおこっているのかわならない
鈴音は、後ろを振り向くと
和真さんの身体がズルズルと
「‥か・・ず‥‥ま‥‥さん?‥‥」

和真のブルーのワイシャツが
赤く染まり
「‥きやっ!!‥和真‥さんっ!!‥」
と、倒れそうになる鈴音を
蒼真が
「あっ、鈴音ちゃん!!」
と、鈴音を支えようとすると
「蒼真!鈴音に触れるな!!」
と、唸り
和真は、膝立ちして
鈴音を片手で支えた。

蒼真は
「クスクスっ、もぅ、まったく。
はいはい、触りませんよ。」
と、言うと
「当たり前だ。」
と、言う和真を
拓真は、鼻で笑った。
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