変わる想いを貴方に捧げる
···記憶
3日目の朝・・・
「兄さん!!」
和真兄さんが、目を覚ましたと
連絡があった。
私は、急いで病院にかけつけると
「なんの冗談です?」
「兄貴、なにふざけてる」
「お前達こそ、何を言っているのか
俺には理解出来ない。」
「理解・・出来ないとか・・」
「鈴音が苦しまないようにか?
そうだよな?そうなんだろう?」
「はあ?だから、鈴音って誰なんだ?
俺が女を?あり得ない。
そんなことは、もう良い。
蒼真、仕事の方はどうなっている?」
ガラガラ・・
「どういう事?今のは?」
「「晶・あきっ!」」蒼真、拓真。
「おっ、晶か
いや、こいつらがおかしな事を
言っているんだ。」
「おかしなこと?
鈴音のこと?鈴音が何?」
「お前まで、その名前か?
その人が俺の恋人だと
こいつらが言う。
だが、俺は、俺の知る限り
恋人を作ったことはない。」
「なにを!!」
と、拓真が和真に飛び付くのを
蒼真が阻止した。
蒼真だって、怒りはある
だが、兄がおかしい。
そんな姿を見て
晶は、茫然としていた。