変わる想いを貴方に捧げる
☆☆18☆☆
···簡単ではない
鈴音は、翌日の朝
父と母に改めて心配かけた事を詫びて
「和真さんの事は忘れて
生きていきます。」
と、話した。
弦と由奈は、
「鈴音がそう決めたのなら
思うようにしなさい。」
と、言ってくれた。
弦も由奈も
わかっている。
人の気持ちが、そんなん簡単に
変わらない事を
ましてや一度は、
忘れようとしていた人が
自分を庇って怪我までしてくれて
やはり、素直な気持ちに
なりたいと思い始めた矢先だ·····
意図的に自分の気持ちを押し込めるの
だから·····
簡単では、決してないことを。
なぜ、娘がこんな思いを·····
と考えてしまうが·····
自分達は、鈴音を見守るしかない
と、思った。
鈴音は、また日々の生活に戻る
晶は、気にしていたが
晶さんとは、
「いつまでも
仲良しの職場の先輩・後輩でいたい。」
と、鈴音が言うと
晶も、
「わかった。ありがとう。」
と、言ってくれた。
それからは、仕事して
たまには、飲みに行ったりと
楽しく過ごした。