【完】恋人までの距離
「え……っと……」
「俺の名前は、北条陽光 Hojo Hinata 。で、こっちが小川空 Ogawa Sora 」
陽光くんに、空くん……
2人にぴったりな名前
「俺ら、幼なじみやねん」
「おい、陽光。困ってるだろ?」
「いえ……」
急に話しかけられて、びっくりしてるだけ
「君、名前は?」
「中林茉菜です」
どうせクラスメイトみたいだし、名前くらい知られてても問題はない
「へぇ~」
「何、何?なんの話?」
「私も聞きた~い」
「美紗!亜希!」
「茉菜ちゃんの友だち?」
「はい」
「私、高倉美沙」
「私は山本亜希。よろしくぅ~」
「美女3人やな~」
「よろしく」
これが私たちの出会い
その次の日
「おはよう、茉菜」
「おはよう、陽光くん」
「なぁ、呼び捨てにしてくれへんの?」
「!……陽光くんがいいなら……」
「全然、いいで。美紗と亜希も呼び捨てにしてや~」
「了解」
「わかったよぉ~」
後ろにいた美紗と亜希が答えた
「あっ、ついでに空も」
「ついでかよ……」
「いい?空くん」
「もちろん。じゃあ、茉菜と美紗と亜希……だね」
ドキッ!
……一目惚れしちゃったかも
この日から、急激に仲良くなって、親友になった
そして、現在に至る