【完】恋人までの距離




そして文化祭、当日






「わぁぁぁ!!盛り上がってるー!!」




「早く教室に行かないとぉ……」




「わっ!ほんとだ。じゃあ、午後の部で」




「OK」




「楽しみだね」




「うん!」






私たちのクラスは、カフェを開く




ちゃんとできるかな??




そして午前の部をなんとか乗り切り、お昼も過ぎて……




はぁ~




なんとか乗り切ったぁ




……!






「空ー!陽光ー!こっちこっちー!!」






周りの声がうるさい






「あれ、高嶺の花じゃね?」






とか






「うわっ!ラッキー!」






とかって言葉が飛び交っている






「ごめん。待った?」






空が申し訳なさそうに聞いた






「ううん、大丈夫だよ」




「じゃあ、行こっか。どこ行く?」




「う~ん。衣装レンタルってとこに行きたぁ~い」




「じゃあ、行こっ!」






私はワクワクしながら言った






「確か……2-Cがやってるね」




「あっ、ここじゃん。もしかして亜希、これ見た?」






美紗は目の前の看板を指した






「うん」






つまり今見て、言ったことだね






「まぁ、いいけど」






ほんと、亜希は美紗に面倒かけてばっかしだね




まぁ、私もだけど……




数分後






「じゃ~ん」




「あっ美紗、かわいぃ~!」






うわ~




魔女のコスプレが超×1000倍以上、似合ってる




さすが、大悪魔様




……こんなこと言ったら、美紗様に殺される






「次、私ぃ~」






そう言って、亜希が教室に入っていった






「美紗、それで今日過ごすの?」




「もちろん」






まじか……




まぁ、似合ってるからいいと思うけど






「茉菜は、何着るの?」




「う~ん。迷い中」




「ドレスとか着てみたら?あったし」




「う……うん……」






……恥ずかしい






「お待たせぇ~」






すると、亜希が出てきた






「わっ!かわいいよ、亜希!」




「えへへぇ。ありがとぉ」






さすが、亜希




羊のコスプレ




ふわふわな物が好きな亜希にとっては、嬉しいんだろうね



< 8 / 43 >

この作品をシェア

pagetop