【完】恋人までの距離
そして文化祭、当日
「わぁぁぁ!!盛り上がってるー!!」
「早く教室に行かないとぉ……」
「わっ!ほんとだ。じゃあ、午後の部で」
「OK」
「楽しみだね」
「うん!」
私たちのクラスは、カフェを開く
ちゃんとできるかな??
そして午前の部をなんとか乗り切り、お昼も過ぎて……
はぁ~
なんとか乗り切ったぁ
……!
「空ー!陽光ー!こっちこっちー!!」
周りの声がうるさい
「あれ、高嶺の花じゃね?」
とか
「うわっ!ラッキー!」
とかって言葉が飛び交っている
「ごめん。待った?」
空が申し訳なさそうに聞いた
「ううん、大丈夫だよ」
「じゃあ、行こっか。どこ行く?」
「う~ん。衣装レンタルってとこに行きたぁ~い」
「じゃあ、行こっ!」
私はワクワクしながら言った
「確か……2-Cがやってるね」
「あっ、ここじゃん。もしかして亜希、これ見た?」
美紗は目の前の看板を指した
「うん」
つまり今見て、言ったことだね
「まぁ、いいけど」
ほんと、亜希は美紗に面倒かけてばっかしだね
まぁ、私もだけど……
数分後
「じゃ~ん」
「あっ美紗、かわいぃ~!」
うわ~
魔女のコスプレが超×1000倍以上、似合ってる
さすが、大悪魔様
……こんなこと言ったら、美紗様に殺される
「次、私ぃ~」
そう言って、亜希が教室に入っていった
「美紗、それで今日過ごすの?」
「もちろん」
まじか……
まぁ、似合ってるからいいと思うけど
「茉菜は、何着るの?」
「う~ん。迷い中」
「ドレスとか着てみたら?あったし」
「う……うん……」
……恥ずかしい
「お待たせぇ~」
すると、亜希が出てきた
「わっ!かわいいよ、亜希!」
「えへへぇ。ありがとぉ」
さすが、亜希
羊のコスプレ
ふわふわな物が好きな亜希にとっては、嬉しいんだろうね