この恋からは絶対に逃げられない!?
「飲んでる?」
向こうでの話が終わったのか、結城さんがいきなり私の横に座りだした。
少し距離を置くように間を空けるのも気にせず朱理に話しかけている。
本当にこれ以上は私に関わらないで欲しい。
今日だってあの後いろんな人に睨まれて大変だったんだから。
「そうそう、そう言った意味だと本社ってすごいよな」
「ですよね。私も支社とそんな違いがあるなんて思わなかったですもん」
私の事なんてまるで頭にないように楽しく話している朱理。
こんな楽しそうな朱理なん見た事ないかも。
誰と話すわけもなく、ただ黙々と目の前にあるビール飲む。
何で今更会ってしまったんだろう。
この人に会ったって、何にもならないのに。
どうにもならないの。