この恋からは絶対に逃げられない!?
「ったぁ〜」
朝から続いていた頭痛は午後になっても引く事はなかった。
ちらっと視線を上げると長谷川課長が嬉しそうに
ニヤニヤとこちらを見ている。
これ以上酷くならないうちに作業を続けなければ。
今日は外回りがなくてほんとに良かった。
朱理からの報告によると、私は昨日あまりにも酔ってしまったみたいで。
動けない私を送ってくれたのはなんと結城さんだったらしい。
正直全く覚えてないし、寧ろそれが本当ならそれを許した自分を呪いたい。
「お礼、言っておきなさいよ」
そうは言ってもね。
結城さんは朝からオフィスを空けている。
大体、連絡先も知らないし。
「アリカワサン?」
キョロキョロ見ていたせいか、
長谷川さんが手招きして私を呼んだ。
何かやってしまったかな、すぐに向かうと、
ホチキスでまとめてある用紙を渡された。
「これ、今日中にまとめといて」
今日中って…今何時だと思ってるわけ?