この恋からは絶対に逃げられない!?
悔しさで涙が溢れそうになる。
でもここで泣いたらそれこそ、長谷川さん思うツボだ。
隣の席の先輩が私に目配せしてくれるけれど
大丈夫ですと答えて急いで作業を始める。
「本当に有川さんは使えないよね。やる気が無いなら
もう別の場所に行っちゃえば?」
本当に辞めてしまおうか。
この仕事は好きだし、やり甲斐はあるけれど。
でもこれ以上どうやって頑張ればいいの?
そう思っていた、その時だった。
「それなら、こいつ俺に下さい」