この恋からは絶対に逃げられない!?
突然の言葉にオフィス内がしーんと静かになる。
私を庇うようにして前に立ったのは何故か結城さんだった。
「な、突然何を言い出すんだ!」
「こいつ、いらないんですよね?使いモノにならないんでしょう?」
「だって、そうだろ?言われた仕事も出来ない、それ以上もする気がない」
「それはあんただからじゃないですかね?」
これ以上の言い争いが嫌で、つい結城さんのスーツを引っ張ってしまう。
だけど結城さんは一瞬私の方に笑顔を向けてさらに長谷川さんに向かって続けた。
「俺は知ってますよ。たった数日ですけど。こいつの仕事に対する態度も。
他の人達への仕事のフォローもきちんとやってます。それに..仕事内容も
きちんと伝えなかったあなたの責任もあるんじゃないですか?」
どうしてこの人はこんな風にして私を庇うの?
「だが君ね」
「言い訳はもういいです。くれるんですか。俺に」