情熱的に愛して
「それでは、失礼します。」

「おう!」

店の外まで見送りに来たのは、嬉しさが爆発してなのか。


お店にいた時間は、10分ちょっと。

あまりにも短い時間で、店長が本部勤務の時に、デザイナーをしていた事しか、覚えていない。

オフィスに戻った門馬は、そのままの流れで、スマホのデーターから写真をプリントアウトしていた。

「市川。会議室おさえて。」

「はい。」

私はこの後、総部部に行って、会議室の使用許可を取った。

「門馬!鍵借りてきたよ。」

「よし。」

二人で会議室の中に入ると、門馬はプリントアウトした写真を、ドサッと広げた。


「店の構造はいいよ。日当たりもいいし。」

「そうよね。大きな棚があるから、バッグとかワンピースとか栄えるんだよね。」
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