情熱的に愛して
「失敗って言うか……カクテル溢したり、ウィスキーと間違えてハイボールを頼んだり……」

「ぶっ!」

門馬雪人は吹いた後、無表情になった。

「なかなか面白い女だな。」

「えっ?そう?」

私は、ヘラッと笑った。

「だが、結婚相手にはごめんこうむりたい。以上、昨日の合コン相手の感想。」

「ええ~!何それ!」

一番気にしている事を、冷静に言われると、地味に腹が立つ。


「それとだな。」

その上門馬雪人は、書類の中から数枚を取り出し、私の目の前に置いた。

「この数枚の書類。赤で丸を付けたところ、間違っているから。」

私は慌てて、書類を奪った。

まさかこいつに、添削される日がやってくるなんて。
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