情熱的に愛して
「ああ……電話でね。ちょっと話したのよ。」

「えっ?何?夏海、門馬の連絡先知ってるの?」

「ぃえっ?」

思い余って、変な返事をしてしまった。

「なんだ。知ってるなら知ってるで、いいのに。そうしたら門馬への合コンの取次役、夏海がしてよ。」

「ええー。」

今でも面倒な間柄なのに、もっと面倒な事、持ち込まないで欲しいわ。

「じゃあ、そう言う事で。早速今度の合コン、門馬に伝えておいてね。」

「うわー。私、こっちの仕事に、かかりっきりなのに?」

すると夏海は、私の肩を持って、揺らした。

「どちらにしろ、門馬と一緒なんでしょ。」

胸がドキンとする。

「い、いや。一緒って訳じゃ。」

「何言ってんのよ。一緒に仕事してるでしょ。」

「……あっ、そうか。」

どうやら私は、門馬と一緒という言葉に、反応するらしい。
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