情熱的に愛して
第6章 ライバル
夜中まで涙がとまらなかったせいか、次の日、目が腫れあがっていた。

「夏海!?どうしたの?」

もちろん秋香は心配してくれたけれど、それどころではない。


あの二人。

本当は、今でも思い合っていて、よりを戻したいと思っていたら?

門馬と一緒に住んでる私、思いっきり邪魔じゃない?


「もしかして、失恋?」

「そうかも……」

って、何を言ってんだ?

私は、急に起き上がった。

門馬に恋しているならともかく、何で私が失恋?


「いつの間に。ねえ、どんな人だったの?」

「ごめん、失恋したのは私じゃないわ。」

「へっ?」

秋香は首を横に振っている。

私も何がなんだか、分からなくなってきたわ。
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