情熱的に愛して
それもそのはずだよね。

自分の意見を、否定されている訳だし。

うーん。

ここは、フォロー入れておくか。

「だからと言って、門馬の意見を否定している訳じゃないですよ?あくまで流行りの色の割合を、大目にした方がいいんじゃないかって。」

「分かっているよ。」

門馬はそう言ったけれど、本当に納得してくれているかは、分からない。

もどかしい。

少し前までは、門馬が納得してくれなくても、強きでいたのに。


「私は、市川さんの意見に賛成するわ。」

清水係長の言葉に、私も門馬も、顔を上げた。

「この会社のコンセプトは、流行の物を誰でも手元に置いてもらいたいでしょう?市川さんの案は、コンセプトに合っていると思うの。」
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