情熱的に愛して
でも、門馬の事で清水係長に、ライバル宣言されたなんて言ったら、門馬だって困るもの。

「いや……本当にちょっと、体調悪いだけ。悩みとかじゃないから。」

門馬は、黙っている。

「それなら、いいんだけど。」

寂しそうな笑顔。

私のせいで、門馬にそんな顔させられない。


「夕食、頂こうかな。」

すると門馬は、こっちを向いて、微笑んでくれた。

「本当?」

「……うん。」

「じゃあ、早く。」

門馬は、私の腕を掴んだ。

「待って。」

門馬の笑顔を見ると、こっちまで笑顔になってくる。

私は連れて行かれるまま、門馬の後を着いて行った。


そして、そのまま食卓へ。

門馬は料理を温める為に、キッチンへ行った。
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