情熱的に愛して
「お帰りなさい。」

「ただいま。」

お母さんの手前で、夫婦の役を演じていても、それでいいって思えるようになった。


この後、3人でお昼ご飯を食べて、お母さんは帰って行った。

「よし!」

私は背筋を伸ばして、気合を入れた。

「なんだか、元気になったね。」

門馬も、私の気持ちの変化に、気づいたみたいだ。

「お母さんの顔を見たからかな。」

「うーん。どうかな。」

そう言って、私は笑った。

そんな私の笑顔を見て、門馬も笑ってくれる。


幸せだ。

二人で笑い合って、休日を過ごせるなんて。


「そうだ。今日、天気いいから、布団干さなきゃね。」

「そうだな。」

今日も天気は快晴だ。
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