情熱的に愛して
翌日、私は早速エレベーターの中で、清水係長に会った。

「おはようございます。」

「おはよう。」

清水係長は、いつものように余裕だ。


「そうだ、係長。この前のお話ですが。」

「この前の話?」

「ライバル宣言、受けて立ちます。」

清水係長が、急にこっちを見た。

「そう……ようやく、自分の気持ちに、気づいたのかしら。」

「はい。」

私も、清水係長の方をちらっと見た。

「ええ。受けて立つわ。お互い、頑張りましょう。」

「はい。」

エレベーターを降りた私は、清々しい気分だった。


「あれ?夏海、今日なんだか違うね。」

「そう?」

私は、秋香に近づいた。

「まあ、吹っ切れた感じ?」

そして秋香と一緒に、笑った。
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