情熱的に愛して
お昼休憩になり、私は門馬と外で待ち合わせをした。

「ごめん、待った?」

「ううん。俺も、来たところ。」

会社の休憩室で一緒に食べたら、何を言われるか分かったものじゃない。

こうして、外で食べるのが一番だと、門馬に言われた。

「何、食べる?」

「何でもいいよ。私、定食屋でもいいから。」

すると門馬は、本当に定食屋に入った。


「私、生姜焼き定食がいい。」

「じゃあ、俺も同じもの。」

二人で同じ定食を頼んだ。

「そう言えば秋香がさ、私と門馬が付き合っているんじゃないかって。疑ってた。」

「若林が?あいつは、勘がいいよな。」

生姜焼き定食が来て、二人で食べていると、同じ会社の同僚が、同じ店に入ってきた。
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