情熱的に愛して
そのセリフに、側にいた清水係長が、クスクス笑う。

「本当に、熱いわね。」

「だから、仕事も恋愛も、熱くなきゃダメって事。」

「その勢いで、今の奥さんも結婚に、持ち込んだんだもんね。」

清水係長は、店長の肩を突っついた。

「そのお陰で、今もラブラブ。いいぜ?好きな女と、毎日一緒にいられるのは。」

「あら、ご馳走様。」

「清水も早く、男探せよ。」

私と門馬は、仲のいい清水係長と店長の会話を、終始聞いていた。


「仲、いいね。あの二人。」

「ああ、そうだな。」

数日振りの、落ち着いた会話。

これも後どのくらいで、ビジネスライクに戻るんだろう。

そんな事を考えたら、途端に寂しくなった。
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