情熱的に愛して
奴相手に、可愛らしさを売る必要はない。

「私は、レモンサワーかな。」

秋香は居酒屋でも、可愛らしさを売るつもりだ。

それも相手が、伊達さんだからかな。

白石さんとも上手くいっているのに、抜け目ないな。


そんな事を思っていると、飲み物は直ぐにやってきた。

「じゃあ、俺達の出会いを祝して、乾杯!」

「乾杯!」

一つのサワーに、三つのビールって、どう見たって合わない。

でも、気持ちを切り替えたんだから、いいか。


「伊達さんは、趣味は何ですか?」

「俺?実はサーフィンに今、凝ってて。」

「へえ。」

秋香と伊達さんの会話を聞きながら、私はおつまみで頼んだ、枝豆を口の中に入れた。
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