情熱的に愛して
「宜しくな。」

「はーい……」

重い荷物を担いで、私は自分のデスクに戻った。

「一体、何の資料?」

分厚い資料の中から、一枚紙を出すと、そこには2LDKの間取り図が書かれていた。

「はい?」

そこに付箋で貼られていたのは『二人で住む家』と、書かれていた。

私は慌てて、封筒の中にその間取り図を、押し込んだ。


「どうしたの?夏海?」

「ん?ううん。」

危うく秋香に見られそうになった私は、その分厚い封筒を、バッグの上に置いた。


あいつ、本気で二人で住むと思ってんの?

そーっと、封筒の中を見ると、2LDKの間取り図が、やけに浮き上がってくる。

何だか、ドキドキしてくる。
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