情熱的に愛して
引っ越し屋さんも、どんどん荷物を持って来てくれる。

「お客様、ベッドはどこに置きますか?」

「ああ……」

私は間取り図を出した。

「ねえ、門馬。私、主寝室使ってもいい?」

「いいよ。」

その一声で、私のベッドを主寝室に運んでもらった。

すると、既にベッドが置いてある。


「ねえ、門馬?このベッド、何?」

「ああ、それね。俺のベッド。」

「はあ?」

私が茫然としている間に、業者の人は私のベッドを、門馬のベッドの横に置いていく。

「えっ……一人一部屋じゃないの?」

「何、言ってんだよ。新婚なのに。」

すると業者の人が、ニヤニヤしている。


ちょっと、何この雰囲気。
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