情熱的に愛して
丸森さんには、大酒飲みだとは思われたくない。

私は、本当はビールをがぶ飲みしたい気持ちを押さえ、頬に手を当てた。


合コンが始まって、1時間ぐらいだろうか。

男性陣はビールから飲み物が変わった。

私達も、カクテルをお替り。

秋香と白石さんも、いい感じだし。

私も、丸森さんといい感じになりたい!


「丸森さんは、どんなタイプがお好きですか?」

「そうだな、優しくて明るい子かな。」

そんな、誰にでも当てはまりそうなタイプを、聞いているんじゃない!

私が、丸森さんのタイプかどうか、知りたいんだよー。

「ちょうど、夏海ちゃんみたいな人かな。」

「えっ……」

その時だった。

恥ずかしそうに手を口に当てようとして、カクテルを持っている事を忘れた。
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