情熱的に愛して
門馬と一緒に住んで、一週間が経った。

「うーん。いい天気だな。布団でも干そうか。」

「そうだね。」

私と門馬は、自分の布団をベランダに干す。

こういう時に、2LDKだとベランダが広くていいな。


「洗濯物、回ってる?」

「回ってる、回ってる。」

そう言うところは、私、抜かりなくやる方。

「掃除は?俺、風呂場やるよ?」

「うん。じゃあ、お願い。」

私は掃除機を持ってきて、リビングを掃除し始めた。

廊下から見える、門馬の姿に、なんだか微笑んでしまう。


会社にいる時の、クールな門馬の姿からは、想像できなかったこの様子。

門馬の事だから、家事なんか手伝ってくれないかと思っていたけれど、ここまでやってくれるなんて。
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