鬼畜教師

「何であんたが此処にいるのよ!!」

「助けて貰ってそれはねぇだろ。…ってか、お前俺に言うことあるだろ?」

「は?」

「お前…礼も言えねぇのか?昨日は言えたのにな」


な…

何こいつ!?

昨日はお礼いったのにキスしてくるし!

そのくせ今日は礼言えって!!

自分勝手にもほどがある!!!


「あんたみたいな奴に言うことなんてない!!っていうかあたし遅刻なんだけど!!」

「んなの知るかよ。俺だって遅刻だし。初出勤なのにどうしてくれんだ」


そんなことあたしだって知ったこっちゃない。

それもこれもあの痴漢オヤジのせいだ。

そう思いあたしはオヤジを睨み付けた。


「!?」


矛先が自分に向いたのが驚きだったのかビクビクしている。

…ってかこいつキモい。

こんな奴に触られたなんて…。



あたしと最低男はオヤジを警察に引き渡し、そこで別れた。

今度こそこいつには会わないだろうと思いながら。
< 11 / 20 >

この作品をシェア

pagetop