鬼畜教師
「何であんたが此処にいるのよ!!」
「助けて貰ってそれはねぇだろ。…ってか、お前俺に言うことあるだろ?」
「は?」
「お前…礼も言えねぇのか?昨日は言えたのにな」
な…
何こいつ!?
昨日はお礼いったのにキスしてくるし!
そのくせ今日は礼言えって!!
自分勝手にもほどがある!!!
「あんたみたいな奴に言うことなんてない!!っていうかあたし遅刻なんだけど!!」
「んなの知るかよ。俺だって遅刻だし。初出勤なのにどうしてくれんだ」
そんなことあたしだって知ったこっちゃない。
それもこれもあの痴漢オヤジのせいだ。
そう思いあたしはオヤジを睨み付けた。
「!?」
矛先が自分に向いたのが驚きだったのかビクビクしている。
…ってかこいつキモい。
こんな奴に触られたなんて…。
あたしと最低男はオヤジを警察に引き渡し、そこで別れた。
今度こそこいつには会わないだろうと思いながら。