(好きです)
泣きそうな気持ちで彼を見る。
「見なかったことにしてください。」
「無理。」
「どうしてですか。」
半ば自棄になり口調がきつくなった私とは反対に、彼はふっと優しく笑う。
「俺も、君が好きだから。君が俺の真似をしていた頃からずっと。がんばる姿がかわいくて、いつの間にか好きになってた。好きな子からのこんな言葉、なかったことになんてできないよ。」
えっ???
課長が?私を???
ぽかんとする私に、彼が続ける。
「俺と付き合ってください。」
「私でいいんですか?」
思わず聞き返した私に彼が困った顔をする。
「浅井でいいんじゃなくて、浅井がいいの。返事は?」
「よろしくお願いします。」
「よかった。」
心底安心したような笑みはどこかあどけなくて、初めて見る表情だと気づく。
「仕事とプライベートはきっちりわけるから。そのつもりで。」
「もちろんです。では、仕事に戻ります。」
「あぁ、今日もよろしく。」
席へ戻りかけた私に背後からそっと声がかかる。
「美奈。今日はどこかご飯食べに行こう?」
「はいっ。」
消せるペン。
使い方にはご注意を。
「見なかったことにしてください。」
「無理。」
「どうしてですか。」
半ば自棄になり口調がきつくなった私とは反対に、彼はふっと優しく笑う。
「俺も、君が好きだから。君が俺の真似をしていた頃からずっと。がんばる姿がかわいくて、いつの間にか好きになってた。好きな子からのこんな言葉、なかったことになんてできないよ。」
えっ???
課長が?私を???
ぽかんとする私に、彼が続ける。
「俺と付き合ってください。」
「私でいいんですか?」
思わず聞き返した私に彼が困った顔をする。
「浅井でいいんじゃなくて、浅井がいいの。返事は?」
「よろしくお願いします。」
「よかった。」
心底安心したような笑みはどこかあどけなくて、初めて見る表情だと気づく。
「仕事とプライベートはきっちりわけるから。そのつもりで。」
「もちろんです。では、仕事に戻ります。」
「あぁ、今日もよろしく。」
席へ戻りかけた私に背後からそっと声がかかる。
「美奈。今日はどこかご飯食べに行こう?」
「はいっ。」
消せるペン。
使い方にはご注意を。