あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
-1時間後-


「先輩、せんぱーい。」


ついさっきまでテレビをみながら笑っていたはずなのに

次に俺が見たときには先輩は眠っていた。


「……寝不足、だったのかよ。」


俺は起こすのをやめて、先輩の細い体を抱き上げた。

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