あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
「なんかごめんね、毎日呼んじゃって…。」

「大丈夫っすよ。てゆうか、ひなさんは実家帰ったりとかしないんすか?」

「あー、うん。実家帰るといろいろめんどくさいから。」


お母さん変に張り切っちゃうしねー、とひなさんは苦笑した。


「……蓮?」

「あー、あの、あれだったら断ってもらっていいんすけど。」

「うん?」

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