あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
「俺だけ休みでも、芽依が休みじゃないとなー。」

「よ、芳樹バイトあるんだから暇じゃないでしょ?」

「別に俺だって毎日バイトなわけじゃないし。」


はやく休みになってほしいってこと、と

芳樹は私の手をきゅっと握った。


「とりあえずどこ行く?なんか観たいものとかある?」

「んー…。」


まだお昼には早い時間だし

どうしよう。

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