あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
「おいしーっ。」

「芽依のも一口ちょーだい。」


あー、って口を開けて待ってる芳樹が可愛くて思わず笑ってしまった。


「ふっ…、はい、あーん。」

「ん、美味しい。てか、また笑ってるし。」

「また?」

「冬にアイス一緒に食べた時も、可愛いとか言って笑ってたでしょ。」


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