あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
「そういえば、そろそろ期末近いねー…。」

「どうしたの、いきなり。」

「いやー、最近寒くなってきたじゃん。だからやばいなーって。」


ふーん、と私が言うと南美ちゃんは突然私の腕をぎゅっと掴んだ。


「めーいーー、助けてよーー…。」

「…もー、そんな顔で見ないでよー…。」

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