あっちじゃなくて、俺のほう向いて。
「憧れ、かぁ…。」


そんなキラキラしたものを私はいつなくしてしまったんだろう。

いつもまっすぐ楽しそうに恋愛のことを話す南美ちゃんが

私は少しうらやましくて。


普段ならなるべく考えないようにしている自分自身の恋愛のことも

なぜかこの夜は考えてしまって。


結局私は明け方まで眠りにつくことができなかった。
< 67 / 594 >

この作品をシェア

pagetop