そんなキミが大嫌い


















「…はぁ。どれだけ来てもこの坂に離れないなあ。」




坂を登ること10分。




私は運動が大の苦手だからこんな坂でも疲れてしまう。




「ははっ。相変わらずの運動音痴だな。」




「そ、そこまでじゃないもん!」




私を見て笑う瞬に反論する。




……ねえ、気付いてる?




そんな悲しい顔で笑わないでよ───




その言葉をのみこんで、私は瞬に笑顔を向ける。








きっと私の顔も酷いんだろうなあ。
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