珈琲の中で
今日は自由に描いていい日だ。
正直ワクワクしている。
理由は明確だ。
僕は咲さんを描く事で頭がいっぱいである。
「あぁ、決めてる。」
「まじかよ。決まってないの俺だけじゃん!ちなみになに描くんだ?」
「、、、。教えねーよ。」
「あっそ。まぁ見ればわかるか」
伊月はニヤリと笑った。
教室に着くと自分で言うのもなんだが、女子が色めき立つ。
僕は女の子がただの女から女の子に変身する瞬間が好きだ。好きと言っても恋愛的な感情ではない。
普通に可愛らしいなと思うのだ。