珈琲の中で
パーティーと君
突然僕の電話が音を鳴らす。
ピロピロピロッ、ピロピロピロッ、
父からのようだ。
父とはあまり連絡を取らない。
父は昔から静かで冷静な人だった。
今では大企業の社長。
躊躇したが、僕は電話にでることにした。
「もしもし、、、。」
「、、おぅ、俺だ。今度の土曜日、俺の会社繋がりのパーティーがある。お前も出席しろ。」
「、、、なんで僕が出席しなきゃなんだ?僕は父さんの会社を継ぐとは言ってないはずだ。」
「それはわかってるつもりだ。だが、もしお前が会社を継いでくれることになった時は、必ず人と人との繋がりが大切になる。
将来はお前がやりたい事をやれ。でもいろんな世界を見て損はない。」
「、、、わかった。参加するよ。」
「あぁ、頼む。パートナーは適当にこちらが決めておく。」
「、、、ちょっと待ってくれ。パートナーは俺が連れてくる。」
「、、お前女でもいるのか?」
「いるさ。」
「、、、わかった。その子を連れてこい。」
「うん。じゃ、日時は改めて連絡してほしい。」
「あぁ、また連絡する。」