珈琲の中で


ガチャ



いつものようにドアを開けると君の香りにつつまれる。



「あら、いらっしゃい。」



「こんにちは」




目を合わせて僕達は微笑み合う。



いつもの席に腰掛ける。



「なんだかちょっと久しぶりな感じがするわね。気のせいかしら。」



「それはきっと君が僕の事を待ちわびていたからに違いない。」




「ふふっ、確かにそうかもしれないわ。」





彼女の柔らかい笑顔をみて心が温かくなる。




「咲さん。お願いがあるんだ。」




「何かしら。」



咲さんはカウンターに肘をつきながら僕の目の前にきた。



僕も肘をつきて咲さんの目の前まで顔を近づけて話はじめる。




「僕と一緒にパーティーにでてくれないか??」



「、、パーティー??私ドレスなんて持ってないわよ?」














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