珈琲の中で
キーッガチャ。
沢山の人達が僕らに目を向ける。
入ったと同時に沢山の女性に囲まれる。
「貴瀬様わたくしとご一緒しませんか?」
「キャー、貴瀬様!!」
「ダメよ、貴瀬様はわたくしとご一緒するの。」
みんなまだ僕の後ろにいる咲さんに気づいていない。
僕は咲さんを引き寄せる。
咲さんのほっぺに口づけをしてかたりかける。
咲さんは目を見開く。
少しそっぽを向いて僕の手を少し握った。
「大丈夫??こっちにおいで。」
僕は咲さんと手を繋ぎゆっくり歩きはじめる。
咲さんは僕に微笑む。
僕も咲さんに微笑みかける。