珈琲の中で




時計を見ると1時間ほど経っていた。



「あら、描き終わったの?」



彼女は座って珈琲を飲みながら本を読んでいる。



「本当に長居してしまいましたね、すいません。」



「気にしないで。こんな美形な美大生を間近で見られて幸せな時間だったわ。今どきの美大生はみんなこうも美形なの?」



「、、、ふふっ、僕がちょっとばかり美形なだけです。」



彼女は肘をついて僕を見ながら笑った。




クスッ



「あなた素敵ね」






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