甘やかして、私だけ

:*~




「将くん大変っ!!」


「なに?」


寝る前将くんが電気を消そうとしたとき


ケータイを見て私は衝撃を受ける



「お兄ちゃん就職してたんだって・・・」



だから家に来たのかな?


でも、あのお兄ちゃんが知らぬ間に真面目になったなんて泣けてくるよ・・・


よかったよかった。




「よかったね、じゃ、おやすみ」

「えぇもう寝ちゃうの!?」


パチッと電気を消す音が聞こえた後


近くに気配が・・・



「ぎゃぁ!」


急に触られたと思ったら

おでこに…!


ち、ちゅー?



「ふっ、驚きすぎ」



驚くよそりゃ!!


だって急に!



「さ、寝ましょ、寝ましょー」


「えー」



今度は急に寝るとか…


もっと話したいのに・・・



「ダメ。俺はいま様々な葛藤と戦っているんだから」


「へ、へー。そうなんだ…」



なんかよくわかんないけど


そっとしておこう・・・。





ちょっと離れたところに寝ている将くんの方に体を向ける



うーーーん。




考えるよりまず行動だよね!!




私は自分のベットから飛び出し、駆け出した










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