甘やかして、私だけ
でもなんか、
「ふふっ」
「何笑ってんの?」
ほらそ、うやって聞いてくれる感じとか
「戻って来たなって!私たちの空気感!!」
上手く伝えられる言葉は見つかんないけど
この感じ…
将くんが冗談なのか知らないけどからって来て
私が振り回されたり、たまに振り回したり…
だから、やっぱり
「将くんは、将くんらしくないとね!」
思いが通じ合ったとかなんかで今までの関係まで無くなちゃうなんて寂しい
って!!
「…いひゃい、んだへど!」
いつの間にかつままれている私のほっぺた
「あかねちゃんのほっぺた、一回伸ばしてみたかったんだー」
笑ってるけどこの人、聞いてたのかな、私が言ったこと!
伸ばしたいってなに!?どんな欲求なんですか!
すると、ふっと表情が変わった将くん
「俺、あかねちゃんに気使わせてた?」
「え?」
気を遣うって、そんなこと……
すると、ほっぺたをつまんでいた将くんの手が私の頬を撫でる
「俺、ほんと情けないね…」
悲しげな顔をする将くんに胸が痛む
「…そんなことないよ」
そんな、自分の事情けないなんて言わないで、
それに私は、特別、気なんて使ってなんかない
だって、
「将くんはいつも、私にとびきり優しくしてくれるでしょ?」
「あかねちゃん・・・」
少し柔らかくなった将くんの表情が見えて、
私は触れている将くんの手をギュッと掴んで微笑む
「将くんのそういう所、大好き。」
将くんが私を好きで優しくしてくれる限り
私だって、できること精一杯でそれを返したい・・・
んだけど。。。