甘やかして、私だけ
手を出すってなに、いやわかるけど。もっと違う言葉なかったのかな?
え?えぇ?
しかも、そんな理由で私ちょっと距離置かれてたわけ?
このーーー!!
「っ痛いィィ~~‼」
「嘘だ。そんな大げさに痛がんないでよ~」
あははーといって、さっきのお返しと言わんばかりに将くんの頬を伸ばしてやる
「あ…」
ふと、横を見ると、テーブルの端にこのお店の宣伝カードが視界に入った
「懐かしい!」
ぱっと将くんから手を離しカードを手に取る
最近見ないなと思ったら、リニューアルしてキャラクターのパンダに愛嬌が増してる!!
「ん?あ、そのカード!」
「あ、そっか。将くんのナンパカードだもんねコレ」
将くんがカードに気づきすかさず言う
だって、二年前チャラさ全開で連絡先書いてあったし
「違うって!ちゃんと説明したじゃん!」
私に渡そうとしたってやつ?
「ふっ。どうだか…」
「えーなんで信じてくんないの!?」
私の冗談で騒ぐ将くんに
そうだ!何か書いてあげよう
二年前ここで私にしてくれたように・・・
そう思い、私は鞄からペンを出す